「実践! タイムマネジメント研修: より少ない時間で、より高い成果を出すために」を読んだ感想

昨年から、仕事をしていて自分のタスクがなかなか減らなかったり、先輩の勤務時間が短いのに自分より圧倒的なアウトプットを出していたり、とタイムマネジメントやタスク管理に悩んでいました。

そこで今年の目標の一つとして、タイムマネジメント力の向上を目指すことにしました。

向上するは、到達地点が具体的ではないので、本当はタスク処理量を○倍にする、とかじゃないといけないですが、ここでは置いておきます。)

そこでまずはamazonで安売りされていた実践! タイムマネジメント研修: より少ない時間で、より高い成果を出すためにを読んでみました。

キーポイント

成果を生み出す人が必ずやっていること、それは言語化

何か大切な仕事に取り組み前や少し難しいなと思ったときに、必ず文字で書いてみたり話し相手を捕まえてしゃべってみる わかっているという状態に至るには、そこに至る過程で言葉を使って思考しなければならない。そうすることで、自分がやるべきことや自分の理解がまだできていないことに気づくことができる。

成果を出せない人が必ずやっていること、それは無意識(習慣、くせ、思い込み)

「そういうルールだから」というような理由で、仕事をしている。 本当はやらなくてもいいことや本当はやるべきことに目を向けられていない。 - 言語化を通じて無意識に気づくことが大事

時間と仕事のクラスタリング

  • 悪い癖:仕事はまとめてやったほうが集中できる&効率が良いと思い込む。 キリのいいところまでやれる時間が確保できないとやる気がしない
  • 良い癖:小分けに時間を使ったほうが効率がいい。十分な時間がなくても途中まで仕事をすれば確実に前進する。人間は短い時間しかないとわかっていると、すぐに集中できる。
  • タスクを細かく分け、その日やるタスクを朝に決める。時間が空く度にその仕事に10分でもいいから取り掛かる。そうすると細かい時間を無駄にせず、集中できる。

上司とのあいまいなやり取りのまま仕事を始める ⇔ 過剰品質&本質からずれる

仕事を振られたとき(例:このアンケートの集計やって)に、○○にもいろいろあるけど?(例:集計にもいろいろあるけど?)と心の中で考え、上司の求めているものを把握する

  • 集計といっても、表形式でまとめるのか、グラフを書くのか、集計結果から得られる考察まで付け加えるのか、いろいろある
  • 大抵、上司が求めていない考察までやってしまい、過剰品質を招く

感想

とても面白かった。この手の本には珍しく物語形式で書かれており、実際に自分が研修を受けているような感覚で進んでくということもあり、すんなり自分に入ってきた。(この作者さんはほかにも本を書かれているがこのような形式のようだ。)タイムマネジメントの法則をつらつら並べられる本もまとまっていてよいとは思うが、自分にはこのような形式の方が合っていた。

一番印象に残ったのは、時間のクラスタリングだ。説明資料を作ったりプログラミングをするとき、「大きな時間が確保できないとキリが悪いので」といつも思っていた自分に気づきグサッときた。

そこでまずはタスク管理を行い、本に書かれている通りに毎朝今日取り組む仕事を決め、時間が少し空く度に取り掛かるようにした。 まだ初めて2週間程度しかたってないが、以前に比べてアイドル時間が減少したり、集中しているなと実感できる時間が増えた。 目に見えてタスクの消化率も向上した。

とはいえ、書かれていること自体は、どの本でも語られていることのようだ。 ただし、法則を個別に書かれても関連性がわからないと内容を消化できないと思うし、一つのつながりとして、体系立てて書かれている点がこの本の良い点だと思う。

タイムマネジメントや仕事のアウトプットに悩んでる人はぜひ読んでみてほしいオススメの本だ。